2011年9月30日金曜日

五本指靴

ビブラム・ファイブ・フィンガー・シューズ(VFF)をご存知ですか?
五本指で、靴底がゴム一枚のスポーツシューズです。
僕は、いつもこの靴でランニングをしています。
http://www.barefootinc.jp/

Vibram Men's BIKILA LS Black Grey

なんでも、最新のジョギングシューズでランニングをすると体の故障が増えるそうで、昔ながらの裸足に近い、プリミティブな靴の方が故障が少ないのだそうです。

この靴は、そんなプリミティブな靴です。

さて、そのVFFですが、もうかれこれ4ヶ月近くはいています。

その結論ですが・・・。

自然と、走るときに、背筋と腰を伸ばすようになりました。
足の裏の筋肉もついてきて、足の形がよくなりました。
膝下から足首にかけての筋肉もしっかりしてきました。
確かに、良い、トレーニングになります。

しかし、なぜか、お腹が出てきた(笑)
先日の健康診断では、腹囲が85センチを越えてメタボ予備軍とされてしまいました。
一日10キロ走っているのに・・・。
訳が分かりません。世の中、不思議なことばかりです。

2011年9月24日土曜日

ライフサイエンス

仕事柄、欧米のライフサイエンスベンチャーの技術を日本の企業に紹介することが多いです。ただ、日本の企業のフィードバックは、あまり芳しくありません。
「その技術は、時代遅れだね。」とか、「代替技術を社内開発している」といったフィードバックがほとんどです。

以前、欧州のライフサイエンスセクターの投資で著名な日本人の方から、「ライフサイエンスの技術については、日本は先端を走っているので、海外の技術を紹介しても、彼らの期待値を満たすのは難しいよ。」と助言をいただきました。

同時にその方から、「日本の企業は、自国にも優れた技術があるのが分かっているのに、それを顧みず、海外の技術ばかり探索しているよ」とも言われました。
なんとも矛盾した話だなと感じました。

私見ですが、日本の技術は優れているものの、プレゼンテーションや事業化のプランが、欧米のものと比して作り込みが甘く、日本の企業の関心を惹きずらいようです。また、大学発の技術では、核となる研究者が、事業化よりも、学術研究に関心を持ち、なかなか事業化にまで至らないことも多いようです。

僕らのようなコンサルタントやアドバイザーは、埋もれた日本の技術を掘り起こして、事業化を支援し、果実を実らせるべく、日々活動をしないといけないのかもしれません。



Heifetz, Melodie by Gluck

先日、GluckのMelodieをブログにアップしたところ、連れが「やっぱり、巨匠の演奏じゃなきゃ!」との一言。どうも、先日のSternのデルジェスの音を、お気に召さなかったご様子。そこで、巨匠、HeifetzのMelodieをアップすることにしました。

ちなみに、僕の連れは、「狭小住宅」を「きょしょうじゅうたく」と言い間違えます。
最近、ようやく「狭小」と「巨匠」の違いを分かってきたようです。


2011年9月23日金曜日

Violin, School of Gagliano, Naples circa 1850 修復(その1)

 昨年、Gagliano Schoolのバイオリンをロンドンのオークションで入手しました。楽器本体の大きさがなんと365mm!大きな楽器なんですが、何故か惹かれて、入札しました。オークショナーの推定価格を上回り、入札が盛り上がったのですが、幸い僕のお財布具合で何とかなる楽器だったので、落札することができました。まあ、どこがどうGaglianoなのかさっぱり分かりませんが、直感を信じて応札したというのが本当のところです。

こんな楽器でした。


よく、「大きな楽器はビオラのような音がなる」とか、「良い楽器はサイズがきちんとしている」という方がいますが、必ずしも真実ではないと思います。古い楽器は、いびつな形の楽器も多いし、大きさも個体差がかなりあります。しいて言えば、オールドは小ぶりな楽器が多いのかな、という印象を持っています。

さて、この楽器、実物は非常にきれいな、凛とした雰囲気のあるものです。表板の右肩がオープンしていて、かつ、右F字抗の上が割れていたので、しっかり修理する必要がありました。オークションで買った楽器って、修理が必要なことがほとんどなので、大変ですよね。幸い、リーズナブルな価格で修理を引き受けていただける方がいらして、この楽器もその方に組み上げていただくことにしました。

どのような楽器になったかは、また改めてご報告します。



2011年9月22日木曜日

弓の不思議

今、メインで使っているヴァイオリンの弓ですが、ちょっと訳有り品です。

一応、Louis Bazinのオールド弓なのですが、これが曲者なのです。
昔、弓が欲しかった時に、ロンドンでオークションが開催されていたので、カタログだけを判断に落札しました。これが、今のメイン弓です。

ところが、そのオークションの時に、重大な但し書きを読み忘れていました。
「根元(フロッグの上)にピンが打ってあります・・・。」との注記を見落としていました。手元に商品が届いて驚いたのですが、ラッピングの下が、半分折れていて、しかも、意味も無くピンが打ってあったんです。

当然、そのままでは使い物にならず。。。
弓の本体そのものは状態も良かったので、都内の工房に無理を言って直してもらいました。
当初、本体のフロッグから先の部分だけ切り取って、フロッグから根元を新たに作り直すという、大手術を計画しました。幸い、折ていた箇所の半分はつながっていたので、折れていた箇所を削り取り、接木をしてもらい修理をしてもらいました。

弓のおもしろいところは、この後です。

この修理して直した弓が、ことのほか性能が良いのです。先日も、Voirinの数百万円の弓と引き比べたのですが、負けじ劣らずの音色を奏でてくれました。僕の私感ですので、偏った意見かもしれません。でも、折れた弓は価値は無いといいますが、必ずしもそうとは言えないようです。

折れた弓、訳有りの弓でも、十分性能の高い弓はあるみたいです。

でも、そんなことを言いながら、健康なフレンチのオールド弓を探している僕がいますが(笑)

Isaac Stern's Guarneri del Gesù

Youtubeを見ていたら、スターンのデル・ジェスを奏いている映像がありました。曲目は、GluckのMelodiesですが、音色が綺麗で曲想も印象的だったので、思わずブログにアップしてしまいました。一度でいいから、こんな銘器を奏いてみたいです。


しかし、こんな銘器を僕の自宅の小さなマンションで奏いたら、「大きな音」=「騒音」でお隣さんが怒鳴り込んで来ること間違い無しですね。

でも、良い音ですよね。さすが、銘器ですね。

2011年9月20日火曜日

ヴァイオリンの裏側

皆さんは、オールドヴァイオリンの表板の裏側って見たことありますか?

オールドチロルのヴァイオリン(200年前の英国製、もしくはイタリアンの可能性もあるらしいのですが)を5年ほど前にフルオーバーホールをしたことがあります。世田谷のGさんにバッチリ直していただいたのですが、その時、Gさんに撮っていただいた写真がこれです。古い楽器だけあって、たくさんのパッチだらけで、びっくりですよね(笑)



これは、僕が英国に留学していた時、ロンドンの西部の元Hill商会の職人さんたちが経営しているお店で入手した楽器です。なんでもロンドンの音大生がずっと使っていた物で、プロに転身するに際し、下取りに出してきた楽器なんだそうです。

日本に帰国後、鳴りが悪くなったので、Gさんに調整をお願いしたところ、「バスバーが太すぎるから削った方が良いよ!」とオーバーホールを奨められました。悩んだ挙句、大手術をお願いしました。

黄色のところは、バスバーのテンションを掛けなければいけないところなのだそうです。しかし、修理用のパッチが付いているため、うまくテンションが掛けられないと、Gさんが苦心された箇所なんだそうです。 ただ、そこはGさん! 最終的には、バッチリ調整をしてくださいました。

バロックや古典派を奏くには最高の楽器になりました。古い楽器のもつシルバートーンも輝かしいです。お気に入りの楽器です。

ただ、残念なことにこの楽器は、今、里親探し中なんです。諸事情から手放さなければいけなくなって。 良い里親が見つかると良いのですが。。


2011年9月19日月曜日

ブログはじめました

はじめまして。
私事ですが、ブログを始めました。

簡単に自己紹介を。
港区のコンサルティング会社で金融系のアドバイザーをしています。平日は、なかなか早く帰れない生活を過ごしています。休日は、土曜日の朝にバイオリンのレッスンを受けています(後は、奥さんの相手をして休日を過ごしています)。

バイオリンは、子供のころは地元の先生についていました。高校生になって、一度バイオリンから遠ざかったのですが、英国に留学した際に、演奏家に師事して、再開しました。ブランクが長かったせいか、子供頃のようには、なかなか奏けないですね(悲)

これから、バイオリンの演奏のこと、楽器を奏き比べたときの印象等々、いろいろ記していきたいと思います。