2011年9月23日金曜日

Violin, School of Gagliano, Naples circa 1850 修復(その1)

 昨年、Gagliano Schoolのバイオリンをロンドンのオークションで入手しました。楽器本体の大きさがなんと365mm!大きな楽器なんですが、何故か惹かれて、入札しました。オークショナーの推定価格を上回り、入札が盛り上がったのですが、幸い僕のお財布具合で何とかなる楽器だったので、落札することができました。まあ、どこがどうGaglianoなのかさっぱり分かりませんが、直感を信じて応札したというのが本当のところです。

こんな楽器でした。


よく、「大きな楽器はビオラのような音がなる」とか、「良い楽器はサイズがきちんとしている」という方がいますが、必ずしも真実ではないと思います。古い楽器は、いびつな形の楽器も多いし、大きさも個体差がかなりあります。しいて言えば、オールドは小ぶりな楽器が多いのかな、という印象を持っています。

さて、この楽器、実物は非常にきれいな、凛とした雰囲気のあるものです。表板の右肩がオープンしていて、かつ、右F字抗の上が割れていたので、しっかり修理する必要がありました。オークションで買った楽器って、修理が必要なことがほとんどなので、大変ですよね。幸い、リーズナブルな価格で修理を引き受けていただける方がいらして、この楽器もその方に組み上げていただくことにしました。

どのような楽器になったかは、また改めてご報告します。



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