仕事柄、欧米のライフサイエンスベンチャーの技術を日本の企業に紹介することが多いです。ただ、日本の企業のフィードバックは、あまり芳しくありません。
「その技術は、時代遅れだね。」とか、「代替技術を社内開発している」といったフィードバックがほとんどです。
以前、欧州のライフサイエンスセクターの投資で著名な日本人の方から、「ライフサイエンスの技術については、日本は先端を走っているので、海外の技術を紹介しても、彼らの期待値を満たすのは難しいよ。」と助言をいただきました。
同時にその方から、「日本の企業は、自国にも優れた技術があるのが分かっているのに、それを顧みず、海外の技術ばかり探索しているよ」とも言われました。
なんとも矛盾した話だなと感じました。
私見ですが、日本の技術は優れているものの、プレゼンテーションや事業化のプランが、欧米のものと比して作り込みが甘く、日本の企業の関心を惹きずらいようです。また、大学発の技術では、核となる研究者が、事業化よりも、学術研究に関心を持ち、なかなか事業化にまで至らないことも多いようです。
僕らのようなコンサルタントやアドバイザーは、埋もれた日本の技術を掘り起こして、事業化を支援し、果実を実らせるべく、日々活動をしないといけないのかもしれません。
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