2011年10月1日土曜日

Violin, School of Gagliano, Naples circa 1850 修復(その2)

以前、ブログにアップした、ロンドンのオークションで落札したGagliano Schoolのヴァイオリンですが、修復後このようになりました。

なかなか味のある楽器になりました。


ほこりなどの汚れも落としてもらって、ピカピカになりました。フィッティングにも柘植材のものを使いました。表板の開いていた箇所もきちんと修理していただきました。


さて、肝心の音ですが、365mmの大きさにも関わらず、高音がカンカンと鳴ります。また、G線もハイポジションまで深い音が出ます。150年以上経っている楽器だけあって、発音も良く、非常に奏き易いです。ビオラテイストな音ではないです。

先日、千駄ヶ谷の工房に持ち込み、テールガット長や魂柱を調整したのですが、更に良く響くようになりました。うーん、Enrico Politiより、鳴るようになりました。

ちなみに、この楽器は、自宅での演奏はNGとなっています。
連れ曰く、「高音が非常に良く鳴り、音も大きいので、自宅マンションでの演奏は、御近所迷惑」とのことです。自宅で奏くときは、金属のミュートを取り付けることになっております。

ヴァイオリン奏きには、悲しい限りです。

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